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BYINA㈱が、幹細胞培養上清液の研究でメラニンの産生を抑制する効果があることを確認
BYINA研究所で7月に実施した実験「幹細胞培養上清液によるメラノサイト(メラニン細胞)産生抑制の可否」の結果をレポートいたします。
■最初に:日焼けの起きるメカニズムとメラノサイト(メラニン細胞)
肌が茶色くなる、いわゆる「日焼け」のメカニズムは、主に太陽からの紫外線(UV)に対する皮膚の防御反応によるものです。肌は紫外線を浴びると、肌の表皮に存在するメラニンを生成する色素細胞メラノサイトがメラニン色素を分泌して、紫外線の侵入を阻害し、より深い皮膚組織へのダメージを減らそうとします。
生成されたメラニンは皮膚細胞を保護するために紫外線を吸収し、その結果、肌が茶色くなります。
さらに、メラニンが肌に長くとどまると、日焼けやシミ、くすみの原因となると言われています。
■本実験「幹細胞培養上清液によるメラノサイト(メラニン細胞)産生抑制の可否」の実施内容と結果
本実験では、上記のような肌のシミ、くすみの原因に関わるメラノサイト(メラニン細胞)に着目。幹細胞培養上清液がメラノサイト(メラニン細胞)産生抑制の可否を検討することを目的とし実施いたしました。
<実験方法>
・細胞にIBMX(メラニン産生刺激試薬)を添加し、メラニンを産生させる。
その細胞に、幹細胞培養上清液を5%、25%、50%、75%添加した細胞群と、添加していない細胞群(0%)をつくり、下記【検証1】および【検証2】の2つの方法で検討しました。
【検証1】目視で細胞の色素が薄くなるか否かを確認することでメラノサイト産生の抑制効果を検証する。
【検証2】マイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定し、メラノサイト産生の抑制効果における幹細胞培養上清液の濃度依存の有無を検証する
<実験結果>
【検証1】目視で細胞の色素が薄くなるか否かを確認することでメラノサイト産生の抑制効果を検証する
幹細胞培養上清液を添加していない細胞(0%)と上清液を添加した細胞を比較すると、
上清液を添加した細胞では細胞の色が白くなっており、メラノサイトの産生抑制効果があることが認められた。
IBMXなし:メラニン産生していない細胞
0% :メラニン産生した細胞への幹細胞培養上清液の添加無し
5% :メラニン産生した細胞への幹細胞培養上清液を5%添加したもの
25%:メラニン産生した細胞への幹細胞培養上清液を25%添加したもの
50%:メラニン産生した細胞への幹細胞培養上清液を50%添加したもの
75%:メラニン産生した細胞への幹細胞培養上清液を75%添加したもの
【検証2】マイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定し、メラノサイト産生の抑制効果における幹細胞培養上清液の濃度依存の有無を検証する
幹細胞培養上清液を添加した細胞と吸光度を測定し、(添加無し)を100%としたときのメラニン産生率を算出したところ、濃度依存的に産生率が低下していることが分かった。
上記結果から、幹細胞培養上清液はメラノサイト産生を抑制効果がみられること、さらに濃度が高くなればなるほど、メラノサイト産生の抑制効果が高くなることがわかりました。
メラニン産生の抑制が可能であることは、エイジング肌悩みであるシミ・くすみへの改善効果が期待できます。
当社では、今回の実験結果を生かしたスキンケア製品の開発と、さらなる研究を進めてまいります。